「歴史資料保存相談窓口」は、歴史資料の保存や管理、取り扱い方についてお困りの個人や団体の方々を対象にした相談窓口です。博物館には、「自宅の蔵に眠っている古い書物や工芸品をどうやって保管すればよいですか?」「虫に食べられて穴が空いた掛軸をどうやって扱えばよいですか?」といった相談が多く寄せられます。こうした声にお答えするため、城博では、誰でも気軽に相談できる窓口を開設しています。
プロの保存のノウハウを伝授します。
古文書や和書漢籍、美術工芸品、古写真など様々な種類の資料を収蔵する当館では、これらを保存していくため、資料の状態を診断し、保存に適した環境を整え、傷んだ資料は修理などの処置を行っています。こうした保存活動をとおして蓄積したノウハウを資料保存専門の学芸員が皆さんの実情にあわせてアドバイスします。
皆さんの地域やお家にもありませんか?
意外なものが大切な歴史資料です。
対象となる
主な資料
江戸時代の古文書や書籍
明治以降の記録、写真、図書、新聞
ふすまなどの古い建具や民具
自治会などの団体の記録や関連する資料 など
- 古文書
- 帳簿
- 掛軸
- 古写真
- ふすま
資料の保存・管理のことなら
どんなことでも。
こんな相談にお答えします!
相談できる
内容
自宅にある古い掛軸や書籍などの保存や取り扱いの方法
地区やお寺・神社に伝わった文書の整理
傷んだ書画や古文書の修理の方法 など
相談窓口に関するQ&A
- どういったものが対象になりますか?
- 先祖代々守り伝えられてきたものやこれから守り伝えていきたいもの。
とにかく皆さんが大切に残したいという気持ちがあれば、どんなものでもかまいません。
えっ!こんなものがと思われるものが、歴史資料となる可能性があります。
- こんなものでも歴史資料としての価値がありますか?
- 雨漏りで水に浸かったり、虫に食べられて開くことができなくなった資料でも新たな歴史の解明につながる情報が詰まっている場合があります。
「汚れて価値がないから捨てよう」と思われる前に相談窓口にご連絡ください。
- 「歴史資料保存相談窓口」とは?
- 近年、地域の歴史資料が、めまぐるしい時代の変化とともに失われようとしています。歴史資料は、国や自治体が指定した文化財や博物館などに収蔵されている資料だけではありません。皆さんの生活の中で蓄積されたものも、地域の歴史をひも解く貴重な歴史資料です。
ところが、これらは所蔵者の世代交代や住宅の解体、改築などの際に資料の価値を知らなかったり、知っていても汚れているからという理由で捨てられてしまう場合が多くあります。
当館では、この窓口をきっかけに地域やお家に伝わる資料の意味を理解してもらい、少しでも地域の歴史資料の消滅に歯止めをかけることができればと考えています。
相談窓口の開設時間
と利用方法
相談窓口 開設時間 | 9:00~17:00(年末年始休館日12/26~1/1を除く) 電話:088-871-1600 相談窓口担当 |
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利用方法 | ・電話でのご相談の場合は、開設時間内にお電話ください。 ・直接博物館にお越しの場合は、必ず事前にご連絡ください。(要予約) ・担当者が不在の場合は、後日改めて担当者からご連絡します。 ・直接お越しの場合は、相談の対象となる資料の写真、周辺の保存環境の写真をお持ちくださると、より具体的なアドバイスができます。 ・資料の価格評価および鑑定のご相談はお受けできませんので、あらかじめご了承ください。 |