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高知の地震災害史~紡がれた記憶と記録~

予定

2025/03/20 - 2025/05/25

広大な太平洋に面する高知県は、豊富な水産資源の恩恵にあずかる一方、過去幾度となく津波を伴う南海トラフ地震による被害を受けてきました。
本展では、江戸時代以降に高知を襲った南海トラフ地震を中心に取り上げます。古文書・絵画・写真など多様な資料から、これまでの被害や災害への人々の向き合い方を探ります。
そして、過去を伝える歴史資料は、近年多発する災害や日常的な継承の課題により散逸の危機に直面しています。高知県内の事例を中心として、資料を守り、伝える活動もあわせてご紹介します。
開催期間 2025/03/20 - 2025/05/25
観覧料 ※4/1より※
●800円(常設展含む、団体20名以上640円)
●高知城とのセット券1040円(常設展含む)

※3/31まで※
●700円(常設展含む、団体20名以上560円)
●高知城とのセット券900円(常設展含む)


●高校生以下の方は無料(名札や学生証等ご掲示ください)
●高知県・高知市長寿手帳をお持ちの方は無料(長寿手帳をご掲示ください)
●身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳所持者と介護者1名は無料(各手帳をご掲示ください)

展示の見どころ

高知県内の地震被害を伝える資料

過去の南海トラフ地震では、県内においても地震の揺れに伴う建物の倒壊・津波・火災・土砂崩れなど、多様な被害が生じています。 そして、先人は様々な記録にその経験を遺して、私たちに伝えてくれています。 皆さんが暮らす地域の被害や被災体験を後世に伝えようとした先人の営みを振り返ります。

宝永地震時の土佐沿岸の詳細な記録 谷陵記(当館蔵)
描かれた安政南海地震 絵本大変記(高知県立図書館)
須崎町(現須崎市)の津波被害
昭和南海地震被災写真(高知県立図書館蔵)

 

昭和南海地震体験者の証言

直近の南海トラフ地震は、79年前の昭和21年(1946)に発生した昭和南海地震です。当時を知る人々も少なくなり、被災の実態把握が年々難しくなっています。 本展開催にあたり県内各地で実施した、昭和南海地震体験者への調査の成果をご紹介します。

調査時の様子 
昭和南海地震体験者への質問用紙 

地域の記憶を伝える活動

平成7年(1995)の阪神・淡路大震災以降、地域の歴史文化を継承する活動への関心が全国的に高まっています。 高知県内の諸団体による歴史資料の保全活動や令和6年(2024)に約100年ぶりに再開した南海地震の記憶を語り継ぐ「大潮まつり」の事例を中心にご紹介します。

平成30年西日本豪雨時の被災資料保全活動
黒潮町田野浦地区で催された「大潮まつり」

関連行事