全国から戊辰戦争ゆかりの
資料が結集!
かつてない
戊辰戦争総合展
平成30年(2018)は「明治元年」(慶応4年、1868年)から150年となる節目の年です。
明治元年、五箇条の誓文や政体書の公布など、新政府は、新しい政策を次々と打ち出し、日本は近代化へ大きな一歩を踏み出しました。しかしその一方で、国内では新政府軍と旧幕府軍がそれぞれの「信義」を掲げて戦った戊辰戦争が繰り広げられました。
今回の特別企画展には、土佐藩に関する資料はもちろん、東北から九州まで、数々の戊辰戦争ゆかりの資料が集まります
戊辰戦争とは何だったのか、そして「明治元年」とはいかなる年であったのか、全国的な視点から考えます。
- 序章
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戊辰開戦前夜
大政奉還、王政復古の政変など、鳥羽・伏見の戦いへと至る戊辰開戦前夜を振り返ります。
- 第一章
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激突、鳥羽・伏見
鳥羽・伏見の戦い、徳川慶喜の江戸への帰還、慶喜追討令の発布、そして新政府軍の東征出発など、戊辰戦争の開始から戦火が東国に移りゆく経緯をたどります。
- 第二章
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関東の情勢
甲州勝沼での近藤勇率いる甲陽鎮撫隊との戦い、江戸無血開城、日光・今市での激戦、上野戦争など、戊辰戦争の経過をたどり、発足した新政府の新しい政策の意義を考えます。
- 第三章
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東北の同盟と新政府
奥羽越列藩同盟の成立、東北各地での戦い、同盟の瓦解、それぞれの「信義」が交錯する複雑な政治情勢を俯瞰します。
- 最終章
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戊辰戦争の終結とその後
榎本武揚が目指した箱館政権、五稜郭をめぐる攻防戦、戦後の処分と論功行賞、会津藩のその後、戊辰戦争がもたらした光と影に迫ります。
主な展示資料
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4/21~5/28展示
大政奉還上表文並びに勅許等写
江戸時代 慶応3年(1867)、東京・寛永寺現龍院
約680年続いた武家政権に終止符を打つ将軍徳川慶喜の大政奉還上表文 -
4/21~5/28展示
【重要文化財】 二条城二の丸御殿障壁画
黒書院 四の間 秋草扇面散図江戸時代 17世紀、京都・元離宮二条城事務所
大政奉還の舞台となった二条城の御殿を飾った狩野派の障壁画 -
3/21~5/9展示
【重要文化財】徳川慶喜追討ニ付沙汰書
慶応4年(1868)、山口・毛利博物館
鳥羽・伏見の戦い後、新政府が発した慶喜追討の沙汰書 -
4/29~5/28展示
【重要文化財】モルチール砲
江戸時代 天保6年(1835)、佐賀・武雄鍋島家資料 武雄市
日本人の手によって鋳造された最初の西洋式大砲 -
4/20~5/9展示
【国宝】 松平容保追討沙汰書写
慶応4年(1868)、山形・米沢市上杉博物館
新政府が発した松平容保追討の沙汰書 -
全期間展示
新選組大幟(東照大権現大幟)
19世紀、京都・霊山歴史館
新撰組隊士島田魁が胴に巻き付けて各地を転戦、弾痕と血のり痕がある大幟 -
全期間展示
白河小峰城木製鬼瓦
江戸時代、福島・白河市歴史民俗資料館
白河小峰城での戦いの壮絶さを伝える焼け跡が残る木製鬼瓦 -
全期間展示
奥羽越列藩同盟旗
慶応4年(1868)、山形・宮坂考古館
紺地に白で五芒星が染め抜かれた奥羽越列藩同盟軍の象徴 -
全期間展示
河野広中所用 陣羽織
江戸時代 19世紀福島・三春町歴史民俗資料館
戊辰戦争で板垣退助と出会い後に民権家となる河野広中の陣羽織 -
全期間展示
錦旗(錦の御旗)
慶応4年(1868)、高知県立高知城歴史博物館
新政府軍の象徴となった金色の菊花紋入り錦の御旗 -
全期間展示
薩摩・長州・土佐兵手旗
慶応4年(1868)、個人蔵
(鹿児島県歴史資料センター黎明館寄託資料)
新政府軍を代表する薩長土3藩が戦場で用いた手旗 -
全期間展示
泣血氈
明治元年(1868)、福島・会津若松市
会津藩降伏式の際、式場に敷かれていた緋毛氈 -
全期間展示
箱館大戦争之図(錦絵)
明治2年(1869)、東京・学習院大学史料館
榎本武揚や土方歳三の箱館戦争での奮戦を描いた錦絵 -
全期間展示
家訓(松平容保題字、山川浩筆)
明治時代、福島県立博物館
会津武士の精神的な拠り所
第一条に記されるのは将軍家への絶対的な忠誠 -
4/27~5/28展示
太刀 銘 二本松住国秀造
江戸時代、高知県護国神社
二本松の戦いにおける戦利品として戊辰戦争後に高知県護国神社に奉納された太刀
- 主催:高知県立高知城歴史博物館
- 後援:山形県・福島県・栃木県・山口県・佐賀県・鹿児島県
- 高知県・高知県教育委員会・志国高知幕末維新博推進協議会