高知城歴史博物館では令和５年度、土佐藩山内家伝来の掛軸『式三番』三幅対（狩野勝川院雅信筆、江戸時代後期）の修理を行いました。
当日は、講師に今回の修理を担当した文化財修理技師の佐味義之氏（(株)坂田墨珠堂）をお招きし、掛軸『式三番』の修理過程と成果を紹介しながら、文化財を次世代へ伝える修理の現場に迫ります。
説明会をとおして、文化財の修理について理解を深めていただくとともに、私たちの身近にある文化財を伝えていくためにはどうすればよいのかを考えます。普段の美術鑑賞では気づかない当時の表具技術もみることができますので、お気軽にご参加ください。

近年、日本各地で発生している地震や豪雨などの自然災害によって、地域で守られてきた
歴史資料も、甚大な被害を受けています。
講習会では、皆さんの地域やお家に残された身近で大切な歴史資料（古い文書や本、掛軸
などの美術品、写真、帳簿など）を自然災害やさまざまな事故から守るためにどのような
方法があるのか、今からできる防災対策から水濡れ被害を受けた資料（水損資料）の応急
処置まで、スライドと実演を交えながら紹介します。

年間テーマ「歴史のなかの高知城」

年間テーマ「城郭～普請と作事～」